命を燃やすためのブログ

人生に対峙する日々の記録。

犬山紙子さんの『私、子ども欲しいかもしれない。』に心が癒された

妊娠10か月で37週、赤ちゃんがいつ産まれてもOKな「正産期」という時期に入っています。

赤ちゃんは相変わらず元気なのですが、いよいよ間もなく始まる子育てを前に時たま不安が強くなるときも。。

 

何か、子供を産むことについて安心できるような優しい文章が読みたくて犬山紙子さんの『私、子ども欲しいかもしれない。』を読んだのですが、とても良かったです。めちゃ共感した。

 

犬山さんは現在こそ一児のママですが、妊娠前は、「子供を心から欲しいと思ったことがない」「欲しいのか欲しくないのか分からない」感じだったそう。

本書は「子供どうしよう!」と思った犬山さんが、子供がいる女性/いない女性、働くママ/専業主婦など様々な女性にリアルな話を聞いて書かれたエッセイです。

 

子供が欲しいのか分からない気持ち、本当よく分かる。なんかもう、無条件に子供を欲しいと思える時代や環境じゃないんですよね。

仕事、自分の時間、旦那さんとの時間、お金、余裕、自由…子供と引き換えに失うものが多すぎる(ように見える)。だけど、仕事とかと違って「試しにやってみる」ことができない取り返しのつかないものだからから踏ん切りがつかない。その上、世の中には妊娠出産育児についてネガティブな情報ばかりあふれているので、不安になって当たり前だと思う。

 

ただ、1人1人の具体的なエピソードを読んで、不安な気持ちが少し和らぎました。

 

子供がいてもいなくても、皆それぞれに幸せになることができる。生きる上で大事なことを、ある人は仕事で学び、ある人は子育てから学ぶというそれぞれの人生がある。

使えるものは全部使って、胸を張って生きていけばいい。

子供を産んだって、自分が自分であることには変わりない。

そんなメッセージを感じて、少し勇気が出ました。悩む分、女性ってたくましいのかもしれない。

 

そして、子供は本当に可愛くて大好きな存在になるみたい。そう言ってもらえるだけで救われたような気持ちになります。

 

あと、マタニティ服を検索するとブランド名に「スイート」とか「ラブリー」とかついているけれど、妊婦の自分自身はスイートでもラブリーでもないわっていうのに共感w

 

何かと不安なこの時期に、心が穏やかになる本でした。